女子大生の読書日記

ゆるっと、本の話を気まぐれに

クレイジー沙耶香とは一体!?

クレイジー沙耶香とは一体!?

こんにちは、カナです!

小説好きの人とお話しする時、よくこんな質問されませんか・・?

「好きな作家さんは?」

私はふと悩みます。好きってどのくらいの好きだったら好きって言っていいのか。

感覚的に好きだと言っていいのか…

 

そんな中で、自信を持って好きと言える作家さんの一人が村田沙耶香さんです。

今日は私が村田沙耶香さんについて語ります。言わば、推しの布教活動のようなものです笑。気軽に聞いてくださいね。

丸の内魔法少女ミラクリーナ

 (書影がかわいくてとても好きです)

 

 

もっとください、沙耶香の麻薬

 

私は今の所、6作品既読です。(コンビニ人間、消滅世界、殺人出産、ハコブネ、丸の内魔法少女ラクリーナ、生命式)

 

そんな中で、読後いつも思ってしまうことがあります。

村田さんがもっと読みたい。呼吸が荒くなって、苦しい。でも、何だか気持ちいい。そんな気持ちになります。

 

そして、私はいつもいそいそと図書館や書店に麻薬を調達しに行きます。

 

世界観

村田さんの小説は大きく2つに分けれます。

①常識が非常識になり、非常識が常識になる世界。

②常識の世界に非常識な主人公、常識に違和感をもつ主人公がいる。

 

何度も繰り返されるテーマ

全ての作品に共通しているのは、”当たり前を疑う”ということ。

 

主に性、生殖、セックス、を題材にしている作品が多いです。

また言葉や食、アイデンティティ、年齢などを題材にするものもあります。

 

私が村田さんの世界に触れて、考えたこと

 

私は読書をすることで、心を軽くしたり、悩みを解決されることが今までたくさんありました。

常識の中で生きるということは、自分の世界を狭めたりしてしまうと考えています。人間は、どうしても今いる世界が正しいと信じ込み、時にその価値観を押しつけてしまったり、悩まされたりするのだと思います。

国や文化によって違うことがごまんとありますよね。私は海外経験もないし、確信を持っていうことはできませんが、日本という島国ではみんなと合わせることをとても大切にしていると思います。まとまりが生まれよいこともたくさんあれば、人によっては苦しいこともあるのだと思います。

 

だからこそ村田沙耶香さんの作品は、遠くにいると、恐怖や嫌悪感を一度は感じるものの、近くによれば人間味や優しさを感じれたり、今生きているこの価値観が本当に常識なのかと疑うことができるのです。

 

SNSの発達により、誰でも簡単に発言することができるようになりました。趣味や自分の好きなものを共有することで、充実感や新たな気付きをもたらしてくてくれるような幸せのおすそわけができる一方で、神経をすり減らしてしまう事もあると思います。

そんな時、『丸の内魔法少女ラクリーナ』を読むと正義感って一体何なんだろうと改めて考える事ができるのではないかと思います。

 

最後に

今回は村田沙耶香さんについての魅力を言語化してみました。これまで、好きなのにうまく言葉にすることができなくもどかしい気持ちでいたので、少しスッキリしています。

クレイジーを辞書で引くと、”狂気の。無差別な。熱狂した。”とあります。

この言葉の裏側には、人間というものの面白さや愛があるのかな。なんて思ったりしてしまいます。

価値観をアンフェアに押し付けられた時には、村田さんの本を盾にして、村田さんの本をぜひ紹介してみる事をおすすめします!

 

 

 

 

最後までご覧頂きありがとうございます。

 

 

 

 

 

それでは、素敵な一日を    

 

【紹介】瀬尾まいこ『天国はまだ遠く』

 

【紹介】 瀬尾まいこ 『天国はまだ遠く』

みなさんおうちで読書してますか?

こんにちは カナです!最近は大学も授業開始が遅れ、しかもオンラインになってしまい家にいる時間が大変長い所です。いくら読書が好きでもずっと家にいるのは少々つらいもので…

今日はそんな時にぴったりの本を紹介します。

天国はまだ遠く (新潮文庫)

 

 

あらすじ

仕事も人間関係もうまくいかず、毎日辛くて息が詰まりそう。23歳の千鶴は、会社を辞めて死ぬつもりだった。巡り着いた山奥の民宿で、睡眠薬を飲むのだが、死に切れなかった。自殺を諦めた彼女は、民宿の田村さんの大雑把な優しさに癒されていく。大らかな村人や大自然に囲まれた充足した日々。だが、千鶴は気づいてしまう。自分の居場所がここにないことに。心にしみる清爽な旅立ちの物語。

 

おすすめの人

  • 何だか家でモヤモヤしている。(最近疲れている)
  • 旅行がしたい!
  • 自然やおいしいごはんに囲まれたい!

 

冒頭は少々暗いですが、そこまで心配せずに読んで大丈夫だと思います。

ページ数も183ページと短く、約2時間半程度でさらっと読めるので、気分転換をするにはちょうど良いです。

逆に今、壮大な感動を味わいたい人には物足りないかもしれません。

 

 

感想(ネタバレなし)

ひたすら瀬尾さんのやさしい文章に癒されました。限られた生活手段の中で生きることは、余分なものをそぎ落とし、心を満たしてくれるということをひしひしと実感しました。そして、自分の生きる場所をみつけ、やらなくてはいけないことをしっかりとしていくことの大切さを認識し直しました。おうちで過ごす時間が長いからこそ、自分の怠惰な面に辟易してしまう今日この頃。ありふれた日常に新鮮な空気を送りこんでくれる本です。

 

 

 

それではみなさんもぜひこの本を読んで、リフレッシュしてみてくださいね。

最後までご覧いただきありがとうございます。

 

 

 

 

 

 

天国はまだ遠く (新潮文庫)

天国はまだ遠く (新潮文庫)

 

 

 

 

2020年本屋大賞

2020年本屋大賞

こんにちは。カナです。

つい先日本屋大賞が発表されましたね。大賞は凪良ゆうさんの『流浪の月』

私は、youtubeで生配信に張り付いて見ていました。正直な感想を言うと、すごくうれしかったです。なぜなら、私たちが日々意図して触れないアイデンティティを持つ主人公のお話だからです。私たちは、無意識のうちに大多数と少数との間に壁を作り、偏見の目で見てしまうことがよくあると思います。物事を一つの面ではなく、異なる方向から見ることはとても大切なのだとこの本を読んで改めて感じることができました。

【2020年本屋大賞 大賞受賞作】流浪の月

帯に”愛ではない。”と記されているのですが、私は二人には愛があると思うのです。

恋愛の愛ではないかもしれない。けれど、お互いを思う気持ちがあればそれは間違いなく愛なのだと私は思います。愛とは一体なんなのか定義が知りたいものです。

 

 ノミネート作品8作品を読んだ感想

さて、私は今回初めて、本屋大賞のノミネート本10作品を読んでみようと試みました。

今8作品読み終えた所です。(大賞発表までに間に合いませんでした。苦笑い)

 

8作品読んでみた感想としては、どの作品もそれぞれの良さがあり、順位だけでは決して語る事はできないなと思いました。

 

また、やはり好みによる所も大きいという事も実感しました。とは言え、普段馴染みのない時代小説である『熱源』やこのミス大賞の『medium』など、普段あまり手にとらない作品に出会えたのもとても良かったです。

 

 

 

10作品全て読了後、このブログで紹介できたらなと思います。

 

 

 

 

自己紹介とわたしの読書

初めまして。カナです。

 

このブログでは、本の話を書いていけたらいいなと思っている所です。

というのも私は大の本好きでして、とにかく自分の読んだ本の話をしたいと毎日うずうずしているのです。

 

 

 今回は第1回目ということで私の簡単な自己紹介とこれまでの読書について書いていきたいと思います。

 

 現在は、英文科の大学生です。

 

趣味はピアノ、そして言わずもがな読書です。

小さい頃から絵本を読んだり、祖父がくれた本は読んでいましたが、私の読書好きが爆発したのは中学校2年生の時です。中学校の頃は、吹奏楽部に所属していたのもあって、音楽が題材になったものを多く読んでいました。

 

そんなある日、司書の先生に有川浩さん(今では有川ひろさんですね)の『図書館戦争

をおすすめしてもらいまして、図書館戦争シリーズをきっかけに大の本好きになりました。

 

 

今でも覚えているエピソードがあります。中学校の定期考査が終わった後、もう、、物凄いスピードで図書館へダッシュ。お目当ての『図書館革命』をゲットし、深夜までぶっ通しで読みふけった記憶があります。そのくらい図書館戦争シリーズにはハマっていました。中学校時代は有川作品を読破する勢いで、有川さんの本を読んでいました。

 

 

高校生の時は、図書館が自分にとって一番好きな場所でした。高校の図書館がすごく充実していたのですが、利用者が少なかったので新刊の本もすぐに読めました。

漫画を読んでいる人は多かったですね。(キングダム、進撃の巨人など)

図書委員を2年間やっていました。お昼休みにカウンター当番をしながら、お弁当を食べて、同じクラスの図書委員の子と本の話をするのが良き思い出です。

 

卒業する時、離れて一番さみしいのは先生でも、友達でも、校舎でもなく図書室でした。

 

 

現在は幅広いジャンルを読みたいなと思いいろいろ読んでいます。

 

 

これからこのブログでは、私の好きな本の話を気まぐれにしていきます。

よろしくお願い致します。